銀魂についておもうあれやこれや(言いたい放題)

※言いたい放題

 

 

銀魂にどはまりしてから約1か月です。

漫画もたぶん全巻読んで、映画の初回限定盤も買い求め(二作品とも)、アニメにもうっかり手を出しそして二次創作を読み漁るだけでは飽き足らず自分でも書き始めました銀魂沼こわい……。

 

 

そんなこんなで銀魂を読みながら思ったこと。

多分これ本誌での連載中とかコミックス発売時とかアニメ放送時とかに散々言われてるだろうけど発展途上の後進者だから許してね!

中長編シリーズ名出してdisったりしてるからその辺NGな人は読まないでください。

 

 

 

 

 

 

正直30巻~くらいの長編シリアスがあんまり面白くないなあって思う。

ワースト2がバラガキ篇と一国傾城篇。

 

で、なんでこの二つ面白くなかったって言うと、高杉も出てきて攘夷的にも話が動くのに桂が出来ないから……ではないです(動乱篇とか、攘夷関係ないけどミツバ篇とか好きだし)

 

これ散々言われてるんだろうけど銀さんがすごく鼻につく。

バラガキでのどや顔白夜叉アピもだし、傾城に至っては考えなしに子どもたちまで死なせかけた上に当初の依頼の件で碌に役立ってないし、自身の復讐に走ってる。全体的に銀さんにとてももにょった。

 

 

別に私は謎のパワーインフレが起こって主人公が強敵を倒してても、主人公がどや顔でSEKKYOUしてても、主人公の笑顔の裏には哀しみに満ちた過去があったのだ(迫真)……しててもそれはそれで基本全然かまわないです。主人公にはそういうこともある。

 

※まあ正直れんほーの時の銀さんが妖刀だかなんだか知りませんが木刀一本で宇宙空間上のビームを打ち返したあげく小さい人工のものとはいえ星を貫くほどの剣戟を見せていたのには、「こんな文字通り一騎当千の白夜叉(と書いておにと読む)がいてなんで攘夷戦争に負けたんだよwwww」という気持ちにはなったけど。

※※あの話はあくまでも、種族も立場も背負うものもこれから生きていく場所も全てが違うけれど同じ魂を持った侍の二人の友情がメインの人情ギャグエピソードだと思ってるから、銀さんがありえない強さでも一応スルー出来なくもなかったのでいいんです……うん。

 

 

で、結局何が微妙だったかというと、銀さんが人として軸がぶれすぎなところ。

桂が信念を持って攘夷を成そうとしているのと同じように、高杉が(それが間違ったことで、かつとても虚しいことと知っていながら)先生を奪った世界に刃を突き付けているのと同じように、銀さんには銀さんなりの苦しみや思いがあって今の生き方を選んだわけじゃないですか。

 

まとまらないので箇条書き

・剣が届く範囲は俺の国、自分の国(=背負い込んだ荷物)を護るのが銀さんの戦い

・今も昔も銀さんの戦いは変わってない、一度は捨てた荷物をまた背負って抱え込んで護ってる、そして後に護られる覚悟も決めた

・銀時高杉桂の戦う理由は昔からてんでバラバラだった

・壊すために剣を振るう高杉や変えるために剣を振るう桂と、銀時は根本的に違う闘いをしている

・そういう銀さんが、例えその場で最も適当な手段と判断したとしても(一読者的にはそうも思えない)、攘夷志士を名乗り上げることに対する不快感がある

・しかも一応捕まる騒ぎは起きてるけど他の志士のような日陰者として公権力に追われるという代償もなく

・ていうか俺の国拡大しすぎ

・結局自分抑えきれず復讐に走ってんじゃん 「一番憎んでいるであろう銀時が耐えているのに俺たちに何ができる」的発言が一気に白々しく

・百歩譲ってそれ自体は激情に駆られてとかもありうるけどだとしたら後悔するべきだと思う

 

 

まあまとめると、失ったり理不尽に奪われたりすることを繰り返して荷(≒絆とか家族とかそのようなアレ)を背負うことを躊躇っていた露悪的な青年がもう一度かけがえのないものを手にし、それらと自分の魂を護るために剣を振るうっているのが銀魂のというか銀さんのかっこいいところだと思うのに、途中から銀さんは露悪的でも偽悪的でもなくてただの性悪感がぬぐえないし過去の栄光に縋るかのように攘夷志士時代の二つ名とか名乗っちゃうし復讐に走るし人として軸がぶれている。のがいやだ。

 

まとまってない。

 

 

あと、万事屋よ永遠なれ、の桂は銀桂的にはとてもおいしい(師の生を否定した世界を否定することしかできなかった高杉を否定したにも関わらず、銀時を失った後桂自身がその高杉の側に堕ちてしまったこと。そしてその自嘲の意もあってかつての盟友と同じような衣服を身にまとっていること)けど、あんな未知のウイルスが猛威を奮って人がばったばった死んでいるときに桂はテロなんかやってるタイプじゃないと思わなくもない。

桂が守ろうとした江戸の街の人の中には、そうしたくとも星を出ることができない人も数多くいた筈だし、そういった貧しい市井の人々を助けたり治安の悪くなった街を護ったりすることもなく自分の衝動に身を委ねる桂はすごく無責任だと思う。

銀時が残したものを護ってやれなかった……みたいなこと言ってるけどお前カーネル風の大量破壊兵器(近藤)に高杉コスさせてただけだろ!!みたいな。

そこまで銀さんがすべて!な桂は同人的にはおいしいというかぐうかわだけど、桂が生死不明になったときにも自分のやるべきことをやった銀さんのように桂にもあってほしかった。

 

キャラ批判でもあり、銀さん至上主義的な作品の流れ批判でもあり。

 

 

 

っていう長々としたdisみたいなものになってしまいましたが、そんなこんなを真面目に突っ込みだすくらいには一生懸命読んでます。